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普段はどれだけ気をつけていても、地震に驚いた猫が脱走してしまうことはよくあります。
パニックに陥ってしまった猫を止めることは、いくら飼い主でも容易ではありません。
ここでは、震災時に猫が脱走してしまったらどうしたらよいか、その探し方と事前の対処法をお伝えしていきます。
猫が脱走してしまったら
完全室内飼いで去勢・避妊済みの猫ならば、家から50m〜100m圏内にいる可能性が高いです。
まずは飼い主さんの身の安全を確保し、家のまわりを中心にして建物の隙間や裏、車の下などの暗くて狭い場所を、なるべく猫目線で探します。
いつも通りの声かけを続けたり、好きなおやつや猫の匂いがついた物を一緒に持ち歩くと、猫の方から出てきてくれることも。
また、自力で帰って来られる猫もいるので、玄関の前や庭先に普段使っている猫砂やキャットフードを少し撒いておくと、匂いを辿れるため戻りやすくなります。
一方、去勢・避妊手術をしていなかったり、完全室内飼いではない場合は、行動範囲も200m〜300mと広めな傾向があります。
手術をしていないと異性の猫を追いかけているうちに家から離れてしまったり、お外に慣れている猫ならば怖がらずにズンズン進んでいってしまうので、より見つかりにくくなってしまうのです。
もしも猫が未手術、または自由にお散歩出来る環境にしているなら…これを機会に、手術や完全室内飼いも視野に入れてみてください。
〜こんな裏話も〜
近所でよく見かけるボス猫に、飼い猫の特徴を伝えて、「もし見かけたら家に帰るように言っておいて」とお願いしたら、数時間後に飼い猫が帰宅した!なんて話、聞いたことありませんか?
飼い猫が居なくなり、飼い主さんはきっと藁にもすがりたい気分なはず。
もしも近くにボス猫っぽい子がいたら、訪ねてみるといいかも?しれません。
SNSをつかう
ある程度ライフラインが戻ってからにはなりますが、掲示板や、X(Twitter)、Instagram、Facebook、TikTokなどのSNSで目撃情報を募ると、何か手かがりが舞い込んでくることがあります。
脱走した猫を発見したら
大きな声を出したり、急いで追いかけたりしないように注意しましょう。
慣れない状況で気が立ってるため、逃げてしまう可能性大です。
まずは落ち着いて、好きなおやつや普段食べているフードを足元に置いてみます。
少しずつ距離が縮まってきたら、今度はお気に入りのおもちゃや自分の匂いのする物で気を引き、その間にキャリーや洗濯ネットを使って素早く捕まえます。
脱走に備える
すぐに実践できるのが、首輪と迷子札の装着です。
首輪は飼い猫であることの証明になり、目情報に繋がりやすくなります。
しかし枝などに引っ掛かると首締め事故の原因になるので、一定のチカラが加わると外れるタイプのものにすると良いでしょう。
また、合わせて迷子札もつけることをオススメします。猫の名前、飼い主の名前、連絡先を書いておけば、猫を保護してくれた人から連絡がくることもあります。
そしてもし猫が見つからず、何の連絡もない場合でも、飼い主の元に戻ってくる可能性を上げてくれるのがマイクロチップの存在です。
猫が保護された時にマイクロチップが入っていたら、それを読み取るだけで猫の飼い主を見つけ出すことができます。
避妊・去勢手術のついでに入れることも出来るので、検討してみてください。
AirTagをつかう(Android以外)
他にも、あらかじめ首輪にAirTagを着けておくと、iPhoneまたはiPadの「探す」機能を使うか、もしくはAirTagから音を流して大まかな居場所を特定することが可能です。
AirTagを取り付けるポケットが一体型になっている首輪や
今着けている首輪に追加で取り付けられるものがあります。
但し、気をつけなければならない点が3つ
Apple製品を持っていないと使えない
Apple製品の機能を利用して捜索するため、Androidでは使うことができません。
動物には推奨されていない
本来は無くし物の追跡目的で作られたものなので、猫に使うのは自己責任になります。
人が少ない場所では本領を発揮できない
AirTagはGPSを使って探すのではなく、近くにあるApple製品の電波をキャッチして居場所を特定する仕様になっています。
なので近くにApple製品を持った人が居ない場所では、あまり効果を得られないでしょう。
過去の大震災で実際に行っていた探し方
大地震が起こり電気が止まってしまうと、猫の目撃情報を探すためのビラを作ることも容易ではなくなります。
実際に過去に起きた大地震の時も、手書きのビラが回ったそう。もしもの時のために猫の写真をあらかじめ印刷しておくと、写真付きでビラを作れます。
おわりに
地震の発生によりただでさえ不安な中、大切な愛猫までいなくなってしまったとあらば、心中穏やかではいられないですよね。
しかしいちばん大切なのは飼い主さんが無事であること。
まだまだ余震も続くことと思います。捜索にあたる際は、事故や怪我などには十分ご留意ください。
無事に愛猫ちゃんと再会できますように。